<プレスリリース>強磁性半導体が示す特異なふるまいの謎を解明!
A03班福島グループ(新屋ひかり准教授、福島鉄也チーム長ら)はA01班大矢グループと共同で、従来の第一原理計算では困難であった「有限温度における電気伝導特性」が予測可能な新しい第一原理計算手法の開発に成功しました。30年もの間未解明であった、強磁性半導体(Ga,Mn)Asの電気伝導特性が特異な温度依存性を示す原因を新手法を駆使して明らかにしました。今回開発された新手法は強磁性半導体以外の材料系にも適用することができるため、あらゆる分野において材料開発の時間短縮や低コスト化に貢献することが期待されます。本研究は、国際学術誌「APL Materials」に掲載され、東京大学からプレスリリースされました。
<論文>
H. Shinya, T. Fukushima, K. Sato, S. Ohya, and H. Katayama-Yoshida, Theoretical Study on the Origin of Anomalous Temperature-dependent Electric Resistivity of Ferromagnetic Semiconductor, APL Materials 11, 111114 (2023).