<論文発表>規則合金/二次元物質界面に埋もれた新奇界面構造・新奇界面磁性を高輝度軟X線解析により明らかに!
A01班永沼グループはA03班の共同研究者 新屋ひかり准教授らと協力して、L10-FePd規則合金エピタキシャル/グラフェン界面に埋もれた新しい構造・物性を表面敏感な高輝度軟X線を用いることにより明らかにすることに成功しました。L10-FePd規則合金エピタキシャル膜上に化学気相堆積法により形成したグラフェンはwavy構造となっていることが高輝度X線吸収スペクトルの角度依存性により実験的に明らかとなりました。このwavy構造は、pz混成軌道のねじれ、およびChemisorption-typeのvan der Waals力によることが第一原理計算により明確に説明されます。さらに、高輝度X線磁気円二色性と第一原理計算から、L10-FePdからのCharge transferによりグラフェンが強磁性化し、スピン磁気モーメントが誘起されることがわかりました。本研究は、ACS学術誌「The Journal of Physical Chemistry C」に掲載されました。
<論文>
Hiroshi Naganuma, Mitsuharu Uemoto, Hayato Adachi, Hikari Shinya, I. Mochizuki, Masaki Kobayashi, Akihiko Hirata, Bruno Dlubak, Tomoya Ono, Pierre Seneor, John Robertson, and Kenta Amemiya
タイトル:Twist pz orbital and spin moment of wavy-graphene/L10-FePd moiré interface
雑誌: The Journal of Physical Chemistry C, (2023).
URL: https://doi.org/10.1021/acs.jpcc.2c08982